水泳の個人レッスンとは?メリットとおすすめの理由教えます

水泳の個人レッスンとは?メリットとおすすめの理由教えます

水泳は年代問わず高い人気を誇る習い事のひとつです。

水泳のレッスンには集団と個人がありますが、「水泳を習いたいけれど自分にはどちらがあっているのだろう?」、「わが子にピッタリな水泳教室とはいったいどんなところだろう?」と迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで本記事では、教室選びに悩んでいる方に向けて、水泳の個人レッスンについて解説しつつ、集団レッスンとの違いや相性について紹介しています。ご自身やお子様の水泳教室の受講を検討している方は、ぜひご覧ください。

水泳の個人レッスンとは

水泳の個人レッスンは、文字通り一人ひとりに水泳指導をするタイプの教室です。コーチとマンツーマンまたは少人数で指導を受けるやり方で、個人の習熟度や予定に合わせて習えます。

スイミングスクールだとうまくいかなかった方やお子さん・よりステップアップした指導を受けたい場合など、さまざまなケースで活用されている方法です。

個人レッスンのメリット

水泳の個人レッスンには、集団では得られないメリットがたくさんあります。まずは個人レッスンの特徴やメリットを解説しますので、自分やお子さんに向いているかの判断にお役立てください。

個人のペースに合わせて指導を受けられる

個人レッスンでは一人ひとりの習熟度に合わせた指導を行います。自分のペースで水泳ができるのは、大きなメリットといえるでしょう。

集団レッスンの場合、所属しているクラス全体の習熟度に合わせて指導が進みます。苦手な人や遅れがちな人がいても次の課題に進んでしまうため、習熟度によっては付いていけない状態に陥ることもあります。

一方、ほかの人よりも速いペースで課題をこなせても、周りができるようになるまでは次に進めません。体を動かすのが得意な子だと、物足りないと感じることもあるようです。

個人レッスンならそれぞれの習熟度に合わせて課題をこなしていくので、このような事態には陥りません。集団だとついていけなかった方や逆に物足りないと感じた方でも、満足いく指導を受けられるでしょう。

決まったカリキュラムがない

個人レッスンには、集団レッスンのような決められたカリキュラムはほとんどありません。分からないことやできないこと・気になることがあれば何度も指導を受けられます。質問も積極的にできるので、効率的に上達できるでしょう。

例えば、以下のような目的を達成するためにレッスンを受けることも可能です。

  • 上達のためにクロールだけ練習したい
  • 息継ぎがうまくできないのでコツを聞きたい・練習したい
集団だと質問しにくいことや実現しにくい内容でも、個人なら実現できる可能性があります。

時間や場所の融通が利く

個人レッスンは時間や場所を生徒側が指定できます。ほかの生徒を待つこともない分、時間を効率的に使えるのもメリットです。

集団の場合、複数人で受ける関係から指導を受けられる場所や時間が決められています。毎回同じ場所・同じ時間に通う必要があるため、時間調節が難しい方だと通うことも難しいでしょう。

個人レッスンなら、自宅はもちろん職場や学校・ほかの教室から近い場所にあるプールを指定できます。時間も空いている時間を探して指定できます。普段仕事や家事が忙しい方や、他に習い事や塾に通っている子どもでも、個人なら無理なく水泳に挑戦できるでしょう。

生徒側がコーチを選べる

個人レッスンで自由がきくのは、場所や時間だけではありません。コーチの選択も生徒側ができます。

個人レッスンでは、生徒側がコーチに指導を依頼する形を取ります。指導を受ける目的や教えてもらいたい内容にあわせてコーチを選べるため、効率的に希望を達成できるでしょう。

コーチは途中で変更も可能です。実際に指導を受けて思ったような効果が得られない場合や、相性が悪いと感じたら、すぐに変更できます。これも集団レッスンにはないメリットです。

周りを気にせず練習ができる

個人レッスンでは、周りを気にせずに練習できます。初心者またはブランクがある方や、周りの習熟度から遅れていると気になる方でも、安心して指導を受けられます。

水泳を始めたての頃やブランクがあると、どうしても泳いでいるときの姿が不格好になりがちです。周りからどう映っているか気になってしまうこともあるでしょう。また、ほかの人ができているのに自分ができない状態になると、焦ってしまうのもよくあることです。

周りの目が気になる状態は、挫折の原因になりかねません。これは子どもだけでなく大人にもよくあります。また、周りの目を気にせずできる状況ならのびのびできる方もたくさんいます。

集団レッスンでうまくいかなかった方でも、個人レッスンなら上達できるかもしれません。

対象年齢を確認する

水泳教室によってはベビースイミングや幼児クラスに対応していない教室もあります。小学生以上であれば大丈夫ですが、お子様が小学生以下の場合は、まずは水泳教室の対象年齢を確認してください。

レッスン形式を確認する

子供の年齢やどの程度上達させたいかによってレッスンの方法が異なります。例えば、親子で楽しく水に慣れたい場合は親子で通えるベビースイミングがおすすめです。基本的な泳ぎ方からクロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの四泳法を身につけたい子供は進級レッスンのある教室、さらに上を目指すなら選手コースがある教室を選択肢に入れてみましょう。

また、最近では水泳の個人レッスンをしてくれる水泳教室もあり、他の習い事との関係で水泳教室に通えない子供や短期間で泳ぎをマスターしたい方が利用するケースも少なくありません。

通いやすい環境であるか

水泳教室を選ぶ際のポイントの1つとして、アクセスのしやすさがあります。子供が自分で通える距離にあればよいですが、そうでなければ送迎しなければいけません。毎回の負担を考えると、できるだけ自宅から近い所、もしくは自宅近くまで来てくれる送迎バスがあれば保護者の負担を軽減できます。

曜日・時間帯

基本的に子供向け水泳教室のスタート時間は、小学生であれば学校が終わる時間に設定されています。未就園児の教室は午前中に設定されていることが多く、曜日によっては選べない場合もあるのです。そのため、希望の曜日や時間帯に教室が開催されているかの確認をする必要があります。

レッスンの環境

1クラスの人数が多すぎるとコーチの目が行き届きません。例えばコーチ1人に対して10人のクラスと、30人のクラスではレッスンの環境が大きく変わります。安全面からも、1クラスの人数とコーチの数はチェックしてください。

実際に通っている生徒からの口コミ

どの水泳教室がよいのかと迷っている場合は、実際に通っている生徒やその親御様からの意見が参考になります。また、気になる水泳教室に知り合いが通っていない場合は、インターネットで口コミを調べましょう。しかし、教室の雰囲気は実際に見てみないとわからないことがあるため、見学や体験教室に参加してみるとよいでしょう。

集団レッスンと個人レッスンの違い

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ここまで個人レッスンの特徴やメリットを解説しましたが、実際に指導を受けていないと集団との違いが分かりにくいと感じる方もいらっしゃるでしょう。次はそのような方のために、集団と個人の違いについて解説します。

人数やかかわり方の違い

集団レッスンは10人前後のグループに対し1~2名のコーチでレッスンを受けます。コーチだけでなく、ほかの生徒と交流しながら指導を受けるのが一般的です。子ども向けスクールの場合、水泳そのものだけでなく社会性や協調性を身に着ける効果も期待できます。

一方、個人はマンツーマンまたは少人数式です。コーチと信頼関係を築きながら指導を受けられます。大人数とのかかわり合いが苦手な方や、まだ社会性や協調性を身に着ける段階にはない子どもでも指導を受けやすいのが特徴です。

コーチや指導方法の違い

メリットのところでも取り上げましたが、集団レッスンではコーチはほとんど選べません。コースを選択する形で選べますが、限界があります。プールやスポーツクラブが経営しているレッスンだと、プロではなく学生コーチが担当することもあります。

また、シフトの関係からレッスンごとにコーチが変更になるケースもあることを考えると、同じコーチに一貫した指導を受けるのは難しいといえるでしょう。

個人の場合、コーチを選ぶことができるほか、コーチのほとんどがプロです。コーチに直接指導を依頼しておこなうため、変更しない限りは同じコーチの指導を受けられます。

指導方法も集団と個人では大きく異なります。集団だと全体を通して指導するため、上達のポイントやカリキュラムなどに沿った内容になりがちです。個人なら、個々のポイントや修正点を細かく指導してもらえるうえに、気になるところはとことん練習できます。

レッスンの日程や時間の違い

集団の場合、日時はすべてあらかじめ決められています。振替制度があるスクールもありますが、個人のように都合のいい日時を決められるわけではありません。

レッスン時間も同様です。集団の場合、集団指導で順番に泳ぐ関係から、泳ぐ距離や時間に制限があります。個人の場合、生徒やその目的に合わせた距離や時間を選択できます。

料金の違い

違いは内容だけではありません。料金も大きく異なります。集団の場合月ごとに金額が設定されている定額制がほとんどです。個人は指導を依頼する関係から、一回ずつ料金が発生します。または決められた期間・回数で利用できるチケットを購入するチケット制を採用しているコーチもいます。

どちらがお得かは金額や指導内容などにより異なります。集団・個人含めて複数候補があるとき、特にコストパフォーマンスが気になるときは、一回分や月ごとの発生料金を計算したうえで選択しましょう。

個人レッスンが向いている人

個人レッスンは必ずしもすべての人に向いているわけではありません。メリットや違いを活かしてレッスンを受けられる人は、限られています。

個人指導が向いているかどうかを判断するときは、指導を受けるときの目的などをチェックしましょう。次は、個人指導が向いている方の特徴を解説します。個人と集団で相性がいいのはどちらか検討する際にお役立てください。

水泳に対する目的がはっきりしている

水泳を習いたい理由は人それぞれです。個人の場合、明確に習いたい目的がはっきりしている方の方が長続きするでしょう。実際に指導を受けた方のなかには、以下のような目的で利用している方がいます。

  • 健康や美容のために運動したいが、病気やケガで激しい運動ができない
  • 〇月(日)までに特定の泳法で泳げるようになりたい
  • 特定の泳法のフォームを覚えたい
  • 水に顔を付けるのが怖いので水に慣れるところから指導してほしい
理由を見ると分かりますが、水泳の上達が目的の方だけではありません。集団でのカリキュラムでは対応が難しい方もいます。レッスンに対してこのような希望がある場合、個人の方が習いやすいでしょう。

水泳を始めたばかりまたはブランクがある

習いたい内容を自由に選べる個人レッスンは、初めて水泳を習う子どもや長い間泳ぐ機会がなかった方にも向いています。

初めて水泳を習う子どものなかには、水に慣れるところからスタートする子も珍しくはありません。顔に水を付ける・水中で息を吐くところからスタートする子だと、集団指導についていけなくなる可能性があります。

また、泳いだのが学生時代・若い以来という方も同様です。ブランクがあると自分がどれだけ泳げたか忘れてしまうこともあります。まずは自分がどれだけ泳げるところからチェックしたい場合も、個人レッスンの方が習いやすいでしょう。

仕事や勉強などが忙しい

社会人やほかに習い事がある子どもだと、どうしても行動に制限があります。集団レッスンだと習いたくても習えない方もいるのではないでしょうか。このような方も、個人の方がおすすめです。

個人レッスンなら習うタイミングを自分に合わせて調節できます。毎週同じ曜日・時間の確保が難しくても、空いた時間を使えるため問題ありません。また、空いた時間を効率的に使って練習したい方にも向いています。

レッスン中の安全面が気になる

指導中はコーチや指導員によって監視されますが、完全に事故を防げるとは限りません。特に、複数の生徒を指導する集団レッスンでは、生徒の安全確認にも限界があります。

個人レッスンはマンツーマンまたは少人数で指導するため、集団よりもコーチの目が届きやすい分、安心して指導を受けられます。

  • 持病やケガなど水泳するうえで心配なことがある
  • 水慣れできていない子ども
  • プールの床にまだ足が付かない子ども
上記の特徴に合致する場合は、集団よりも個人で指導を受けた方がいいでしょう。

実力を比べられるのが辛い

まったく泳げない方や、周りの上達を見て焦ってしまう方・集団行動に参加するのが難しい子どもの場合も、個人レッスンの方がおすすめです。

個人レッスンは自分の習熟度に合わせて指導を受けるため、周りと比べる必要がありません。また、集団行動が苦手で自由にやりたい子でものびのび習えます。集団ではうまくいかなかった場合は、個人指導の利用を検討した方がいいでしょう。

集団レッスンが向いている人

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個人レッスンの特徴に当てはまらない場合、集団の方がうまくいくかもしれません。最後に集団レッスンに向いている方の特徴を解説します。個人指導だとうまくいかないかもしれないと感じる方は、以下の内容に該当するか考えてみましょう。

積極的に水泳を学びたい

集団で指導を受ける場合、分からないことを積極的に聞ける方や、コーチの指導を理解して自分で改善できる方の方が早く上達できる傾向にあります。心当たりがある方は、集団レッスンの方が習いやすいでしょう。

積極的に水泳を学びたい方や体を動かすのが得意な方は、体験教室で指導を実際に受けてから検討することをおすすめします。

送迎バスや通いの付き添いがいらない

子ども用のレッスンには、送り迎えが必要なスクールがあります。集団なら送迎バスを利用できることがあるため、送り迎えの負担があまりかかりません。また、ひとりで通える年齢の子どもや、子どもが歩いていける範囲にスクールがある場合も同様です。

特にこだわりがなく子どもひとりで通うことに問題がなければ、集団レッスンの方が利用しやすいでしょう。

決まった日時の教室に通える

仕事や習い事などの時間がある程度決まっており、スクールに通う余裕がある場合も、集団レッスンはおすすめです。ルーティンで予定を組めるため、ほかの予定を圧迫しないようにあらかじめ調節できます。

突然予定の調節をする必要がなく他に個人指導を利用したい理由がない場合は、集団レッスンの利用もご検討ください。

ひとりだと寂しい・負担に感じる

ほとんどありません。ひとりだとモチベーション維持ができない場合や、コーチと一対一だとプレッシャーを感じる場合は、集団レッスンの方がいいでしょう。

これは大人だけでなく、子どもも同じです。今まで習い事をしたことがない方や、自分では区別できない場合は、個人・集団両方の体験教室に参加して判断することをおすすめします。

まとめ

個人レッスンには集団レッスンにはない特徴やメリットがたくさんあります。集団指導では不安な方やうまくいかなかった方は、個人指導を検討しましょう。

SUERTEでは、初めて水泳を習う子どもから水泳選手を目指す方まで、さまざまな方にご利用いただいております。皆様を指導するのは全国大会に出場経験のあるコーチや、全国大会出場者を輩出したコーチです。指導者、競技者としての豊富な経験や知識を活かし、皆様に寄り添いサポートします。興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。